「自分をもっと好きになりたい」「他人と比べて落ち込んでしまう自分がイヤ」——そんな風に感じたことはありませんか?
自己啓発の世界ではよく耳にする「自己肯定感」という言葉。でも、それ以前にもっと大切なのが「自己受容」なんです。
今回は、自己受容と自己肯定の違い、そしてそれぞれを育てるための実践的な方法についてお伝えします。
自己受容とは?──「ダメな自分もOK」と思えること
自己受容とは、「今の自分を否定せずに、あるがままを受け止める」こと。
たとえば、こんな自分でもいい——
- 失敗ばかりしている
- 怒りっぽい
- 他人がうらやましくて仕方ない
そんな自分を「そんな時もあるよね」と、責めずに認めることが自己受容です。
これは、「良い自分」だけを好きになる自己肯定とは、ちょっと違うアプローチです。
自己肯定とは?──「できる・できない」ではなく、自分にOKを出す力
一方、自己肯定とは「自分には価値がある」と信じられる感覚のこと。
大切なのは、「完璧だから価値がある」のではなく、「不完全でも価値がある」と思えること。
つまり、自己受容が土台にあってはじめて、本当の意味での自己肯定が育つのです。
自己受容と自己肯定の違いを図にすると…
比較項目 | 自己受容 | 自己肯定 |
---|---|---|
定義 | 自分を否定せず、あるがまま受け入れる | 自分には価値があると信じられる |
感情への態度 | 「こんな自分でもOK」 | 「できなくても、私は私」 |
成長へのアプローチ | 今の自分を許すことで癒しが起こる | 認めた自分を前向きに進ませるモチベーション |
自己受容のステップ:今日からできる3つのワーク
①「ダメ出し日記」ではなく「受け入れメモ」
夜寝る前に、「今日うまくできなかったこと」「イヤだと感じた自分の反応」を思い出し、「でもそんな自分でもOK」と書き添える。
例:「人と比べて落ち込んだ。でもそれも私。」
② 「インナーチャイルド」と会話する
心の中の「小さい自分」が何を感じているのか耳を傾けてみましょう。
「わかってほしかったんだね」と共感するだけで、癒しが起きます。
③ 鏡に向かって「ありがとう」と言ってみる
最初は照れくさくても、「今日も頑張ったね」と自分に優しく声をかけてみてください。
自己肯定のステップ:受容から一歩先へ進む
自己肯定は「受容」の延長にあります。
少しずつこんなアクションを試してみてください。
- できたことに目を向ける(小さな成功を認める)
- 「〇〇ができるから価値がある」ではなく、「〇〇できなくても価値がある」と自分に言ってあげる
- 「人と比べてしまった」→「私は私、人は人」と意識して切り替える
💡 自己受容を続けた結果、こんな変化がありました
- 人と比べても「まあ、私は私だし」と思えるようになった
→ SNSで他人の活躍を見るたびに落ち込んでいたけれど、今は「刺激になるな」と前向きに受け止められるように。情報をシャットアウトせずに済むようになった。 - 完璧じゃなくても行動できるようになり、挑戦へのハードルが下がった
→ ずっと温めていた副業ブログをついにスタート。完璧な文章じゃなくても投稿してみることで、行動のサイクルが回り出し、月に数千円の収益が発生。継続のモチベーションにもなった。 - 頑張らなくても人から優しくされることが増えた
→ 「ちゃんとしなきゃ」と常に気を張っていた頃よりも、自然体で人と接するようになったら、職場で頼られることが増えたし、相談される機会も増加。その結果、社内評価が上がり、副業の仕事依頼にもつながった。 - 「自分責め」から「自分労い」ができるようになり、心が安定した
→ ちょっとした失敗や疲れがあっても、無理せず休む・気分転換することができるようになり、感情のアップダウンが減った。結果として仕事のパフォーマンスも安定し、残業も減り、自由時間が増えた。 - お金の不安に振り回されにくくなった
→ 「もっと稼がなきゃ」という焦りやプレッシャーが薄れ、「今できることをコツコツやろう」と現実的な目線で動けるように。結果的に浪費が減り、収支管理ができるようになって、貯金も増え始めた。
最後に──あなたは、ありのままで愛されていい
どんな自分も責めないで、まず「受け入れる」ことが癒しの第一歩。
そしてその先に、「自分っていいな」と思える日が必ずやってきます。
自分との関係が変わると、見える世界も優しく変わっていきます。
あなたもぜひ、「自己受容」からはじめてみませんか?
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